当店にも何度かお見栄になっています。
三条の将棋の駒師さんに将棋の駒の依頼に訪れ、嵐渓荘さんでお泊りになりその帰りに寄って下さいます。
三条の駒師さんは大竹竹風さんといい、駒は竹風駒というそうです。
blogの知り合いのかたは直接工房へ行き、特注で作ってもらっているそうです。30年来の付き合いになりるそうです。
今回は、竜王戦が行われた嵐渓荘さんにこの虎斑駒をお見せするということでblogの知り合いの方が門外不出の家宝を持参したものを当店でも見せて下さいました。
見せていただいたのは17年前に特注で製作してもらった虎斑(とらふ)の盛上駒です。この見せていただいた虎斑駒は大竹竹風さんも生涯の中でも最高の出来映えということで、三条のご自身の工房の玄関にパネルで飾られているそうです。
この駒でビックリしたのが、
御蔵黄楊(みくらつげ)という東京の御蔵島の黄楊の一本材で40枚全ての駒を作り、虎斑が綺麗に出ていることです。虎斑は模様で年輪とは違うというのでビックリしました。その模様が年輪と直角に出ていて、これはなかなかお目にかかれないようです。
さらに、盛り上げ駒の細かいところまでの仕上がりの繊細さです。漆で細い筆を使い、書いては乾かし(乾くまでも何日もかかる)またその上から書いては乾かしで字を盛り上げていくそうです。実際に触らせてもらいましたが、細い線まで文字がなめらかに繊細に盛り上がっていました。
縦に見える線が年輪です。横に見えるのが虎斑の模様です。
画像ではしっかり見えないのが残念なのですが、目で見ると虎斑の模様がきれいに見えます。
駒師さんが直接御蔵島へ出向き、一本の木から長い年月をかけて完成するそうです。
全く将棋に興味がなく、駒を初めてみたのですがこの駒の素晴らしさには鳥肌が立ちました‼
生涯の触ることのない、貴重なものを触らせていただきました。
(嵐渓荘さんも公式ホームページのblogにこの方のこの駒について載せていました。)
お昼にご来店いただいたのですが、途中下車していただきありがとうございました。
なにより、ご夫婦の元気そうなお顔も見れ本当によかったです。そして、貴重な虎斑駒も見せていただきありがとうございました。
今回ブログに載せてもいいと許可をいただいたので載せさせていただきました。