清鱗ブログ まだまだ半人前おかみ

南魚沼浦佐にある小さな寿司屋のおかみの

中越地震から一年①

 1年前の10月23日午後5時56分は忘れもしません。店でも震度6の激しい揺れに襲われ、その後も余震が立て続けにあり、とても怖い思いをしました。

 その日は、おじいちゃんは友達と泊まりで十日町へゴルフへ。店は昼から出前が忙しく、6時からの宴会も入っていたので、バタバタと準備をしていました。 そして、5時半頃、宴会時間の変更で6時半にしてくださいとの連絡、さらに6時に寿司の持ち帰りの注文といそがしい中、6時前にお客さんが寿司を取りに来ました。

 私は外までお客さんを見送っているときに、突然の『ゴォォォー』という音と共に立っていられないほどの激しい揺れが、長く続きました。私は何が起こったのかまったくわからず、近くのガソリンスタンドが爆発でもしたのかと思いました。でも次の瞬間地震だと気が付きました。お客さんも家が心配と慌てて帰られました。この時は地震はこれで落ち着くと余震もそれほど大きくないと思っていました。

 店ではカウンターの中で旦那が身動きが取れずにいたのですが、幸い怪我も無く、休憩室でテレビを見ていた子供達もコタツにもぐりこみ難を逃れました。長女は学校の先生の 机に隠れろ! という声が聞こえコタツに隠れたといっていました。不思議ですよね。学校での避難訓練が生かされたようです。

 あっという間に停電になってしまいました。まだ、外は明るかったので、一旦みんなで外に避難し、車のラジオを付けると、大きな地震ということがわかりました。
 
 まずは落ち着こうと思っていたところ、立て続けに大きな余震、子供達も泣きながら怖いといって私にしがみついていました。もう店には怖くて入れないし、自宅が離れたところにあるので、旦那が一人店に残り、私達は自宅へ帰る事にしました。本当にこの時は旦那が心配だし、心細かったです。だんだん日も暮れてくるし・・・・
 

 今思うと、地震の時は店にはお客さんがいなくてよかったと。出前と宴会が立て込んでいたので、暖簾をしまっておいたんです。さらに宴会時間も6時だったらお客さんは来ていたし、厨房ではてんぷら油をかけていたし、後で宴会場を見てみたら、障子戸が飛んでいました。鍋物に火をつけていたかと思うと。
 本当に何か知らせがあったかのようです。 誰も怪我をしなくてよかったです。

 (続き)